芝ざくら滝上公園

東藻琴（ひがしもこと）と並ぶ２大芝桜公園。遠く残雪の山並みとの風景が素晴らしい観光地です。

面積１０ヘクタール。満開期は大空町東藻琴よりやや遅いです。
昭和２９年の洞爺丸台風（１５号）で北海道の森林は大打撃を受けました。林業で栄えていた滝上町の山々も例外ではありませんでした。
そこへ当時この公園地域を管理されていた片岡兵治さんがお寺に咲いていた芝桜を昭和３２年にミカン箱一杯分の苗をいただき片隅へと植え始めました。その２年後、片岡さんのご友人が町長になられたのを契機に、町民の皆さんがコツコツとボランティアで毎年植え始めたのです。
やがて、滝上町はこの香り良い芝桜を核にハーブのまちとして童話村としてのまちづくりへと展開していきました。北海道の山間地では往年ハッカ栽培が盛んで東洋一であったともいわれます。いまでも当町では若干のハッカ栽培に取り組み、博物館の設置、ハーブ園や香料、様々な工芸品や生活品へと町民の皆さんが取り組んでいます。
大空町東藻琴が一面の丘斜面に咲くのに対し、滝上町の芝桜は山腹に、そして遠く北大雪の残雪と眼下の街を望む景観が素晴らしいです。